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カード番号入力

by 唐草 [2015/05/31]



 Amazon経由でギフトを贈る機会があった。正確に言うと相手の欲しいものリストに応えたというところなのだけれども、その辺の経緯は面倒なので省略。とにかく、いつもの1-Click購入ではない手順での購入となった。他人の欲しいものリスト経由でギフトを贈るのは、初めての経験だった。
 基本的に自分向けに購入するのと同じ手順だが、1箇所だけ異なる点があった。支払い情報を改めて登録し直す必要があった。これは、必要なセキュリティー対策なのでしかたがない。いつもAmazonで利用しているカード(ぼく名義ではない)の番号を入力しなくてはならない状況となった。
 カード番号なんて覚えていない。ましてや、自分のではないのだからなおさらだ。カードを手元に置いて入力をしようとした。
 この時、使用していたのはiPad。日本語入力が有効になっていると変換履歴にカード番号が残ってしまうのではないかと不安になった。しっかりと直接入力になっていることを確認しようとしたら気になる文字を発見した。
 「カード番号の読み取り」というようなことが書かれている?なんだこれ?
 iOSのソフトウェアキーボードの上部に書かれた「カード番号の読み取り」をタップするとカメラが起動した。画面には枠が表示されていて、ここにカードをかざせと指示が出ている。
 iPadのカメラの位置を良く理解していないのでちょっと苦戦したが、かざしたカードの番号を読み取ってくれた。グレーのカードに銀色で刻印されている数字を見事に読み込んだ。脅威の認識性能だ。素直に感心してしまった。
 コンピュータに情報を読み込ませるために様々な工夫がされてきた。古くはパンチカードから歴史は始まる、身近な例だとバーコードがある。バーコードと同じ光学読み取りだとQRコードも多くの場所で見かける。NFCを利用した情報の読み取りも増えてきた。
 これらの多くは機械用に作られたため人間が読み取るのは容易ではない。機械は機械、人間は人間と棲み分けされていた。
 気がついたらそんな棲み分けは無くなっていた。人間用に記載されたカード番号を易々と読み取る今の機械。いろいろなセンサーや符号規格が作られてきたが、現在の処理力を持ってすれば機械は容易に人間の領分をカバーできると言うことか。
 初めて使ったカード番号読み取り機能を体験して、光学カメラさえあればマン - マシンインタフェイスが十分に実現しうるということにようやく気がついた次第。