by 唐草 [2014/09/05]
この夏学んだことがある。
小さなことかもしれないが、ぼくにとっては大きな収穫だった。少なくとも毎日に小さな充実感を与えてくれる収穫だ。
夏の間、ぼくの朝食は8割方シリアルだ。去年までは、コーンフレークを中心に食べてきた。
でも、今年はコーンフレークに飽きた。唐突に「もうこれはいいや」という感覚がぼくを支配した。
かと言って、朝からガッツリ食べるようになったわけではない。食性は変わらないけど、コーンフレークにだけ飽きた感じだ。ぼくには良くあること。
さて、コーンフレークに飽きたぼくが選んだのは、フルーツグラノーラ。トウモロコシから麦に切り替えたわけだ。
味も食感も変わって、新鮮な朝食を楽しんでいた。そんな夏の初めだった。この頃は、グラノーラの配合割合なんてよく分かっていなかった。
二袋目を開けたときにあることに気がついた。
昨日食べた一袋目の最後の一杯に比べると、今目の前にある二袋目の最初の一杯にはフルーツが入っていない。ほとんどが麦だ。袋ごとに配合割合にバラツキがあるのだろうか?そんなことを考えながら二袋目を食べていた。すると日々、フルーツの割合が増えていった。最後の方になると、麦はだいぶ減ってカボチャの種が多く眼に付くようになってきた。
そうか、そういうことか。ぼくは牛乳パックを手にひとり納得した。
実に単純な事だが、比重の関係で重い、そして小粒な果物は袋の下に溜まってしまう。だから、初めの頃は麦ばかりで、最後は果物ばかりになってしまうのか。
理屈が分かったからには対処したい。
どうすれば、均一な割合に戻すことが出来るだろうか?
食べる前に袋を逆さまにして振る。これも良いアイディアかもしれないが、粉々になってしまいそうだ。
ぼくが採用した案は、もっとシンプルなアプローチ。
袋を立てるのではなく、横に寝かせて保存する。
これだけ。
でも、効果は抜群だった。最初から最後まで均一な味のグラノーラを食べることが出来た。これが、この夏に学んだこと。