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3つのバランス

by 唐草 [2023/06/17]



 先日書いたようにゲーミング構成の開発PCの排熱に苦慮している。作業机の下、つまり足の横にPC本体を置いているので排熱が足元に溜まる。そして、空気の流れが乏しいので足元はコタツのよう。
 先の冬に暖房の出番が少なかったのは、温暖化の影響ではなく、PCの排熱が人知れずぼくを温めてくれていたおかげなのだろう。
 しかし、気温が30℃ぐらいになると体は悲鳴を上げる。このまま夏を迎えたら熱中症になりかねない。先日は煙突をつけようと冗談を言っていたが、連日の暑さで本気で対策しないとマズいと思うようになってきた。
 ぼくは静音重視でPCを運用している。負荷が大きい時以外はファンを回さず、自然な熱対流を利用して上面排気している。パッシブなやり方だが、CPU温度を50℃以下に保てているので悪くない。
 だが、それが排気の滞留の原因の一端。奇しくもこれは昨年こだわり抜いて見つけた設定。去年の自分が、今年の自分を苦しめている。これを改善するには発想の転換が必要。
 静音性は捨て、空気の循環を優先するべきだ。排気温度が同じでも、排気速度が速ければ滞留しないだろうという判断だ。
 ぼくのPCには、CPUクーラーのファン、グラボのファン、ケースの上面と後方ファンの2つの合計4つのファンが付いている。グラボのファンを除く3つは回転数を細かく制御できる。それらをバランスよく回転させることで理想的な排気を実現できるはず。だが、バランスの良い回転というものが、どういう状態なのか皆目見当がついていない。
 掃除機を2台連結しても吸引力は増さない。それと同じで、ファンをただ強く回せばいいという訳では無い。最高効率を目指すのなら、それぞれのファンに強弱をつける必要があるだろう。
 そう思って様々な設定を試しているが、あまり効果を感じられない。何も考えず全部100%で回すのが正解にさえ思えてきた。いや、むしろそれが正解なのかもしれない。しかし、そんな単純な設定が正解だったとしたら、これまでのぼくの努力はどうなるんだ?そんなコンコルド効果にも似た自尊心が、ファン制御設定を無間地獄に変えているような気もする。