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2個持っていく

by 唐草 [2023/06/23]



 ネットで「英語が全然分からずアメリカ行って店で”Please”を連発するも冷たくあしらわれたが、周りで聞こえた”Can I have ~”を真似したらうまくいくようになった」という話を読んだ。内容を強引に一文にまとめたので、売れないラノベのタイトルみたいになってしまった。
 その話の要点は、”Can I have ~”さえ使えるようになれば英語圏で注文でのトラブルがなくなるので、日常生活を乗り切れるようになるというものだった。実にシンプルだが、バイタリティにあふれているし、実践にも裏付けされた心強くもおもしろい話である。昔読んだ『深夜特急』には、その国の言葉で1から10まで分かればどうにかなる的なことが書いてあった。英語限定とは言え、それよりもシンプルなアドバイスで簡単に真似できそう。
 ぼくのように外国語に対して強い苦手意識があると、言葉を知らずして外国を訪れるなんていうのは紐なしでバンジージャンプするのと同じようにしか見えない。ぼくならオックスフォード英英辞典の全項目を暗記してもなお英語に対する不安は払拭されず、自室から出ないだろう。きっと発音が悪いと笑われる。
 ぼくのことはどうでもいい。
 この有用で実践的なアドバイスに対して、様々な意見が寄せられていた。ほとんどが肯定的な意見なので、アドバイスは概ね正しいのだろう。
 寄せられた意見を見ていると、”Can I have ~”に加えて”I would like to”を使えるようになると更に円滑なコミュニケーションができるようになるというものが多かった。でも、今回の「1つの表現で乗り切れる」という話題に対して追加のアドバイスを送るのは、なんだかズレているように思う。そりゃ、使える表現が2個に増えれば便利になるのは当然だ。今回の話題は1つだけというのがポイントだったはず。
 これは、無人島に1つだけ持っていけるとしたら何がいい?というよくある話題で「ナイフかな?」「マッチかな?」と盛り上がっている時に「ナイフとマッチの両方あれば便利だよね?」と正論で水を差すような感じ。