カレンダー

2021/05
      
     

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

究極の配置

by 唐草 [2024/03/13]



 Adobeのアプリを筆頭にプロ向けソフトは、起動すると画面を埋め尽くすように多くのパネルが表示される。その様子に初めは面食らうが、焦る必要はない。パネル配置を柔軟にカスタマイズできるからだ。
 よく使う機能を使いやすい位置に。めったに使わない機能を非表示に。現実で作業をしやすいように道具を並べるのと同じ。とは言え、無数に選択肢があり、こだわりだすと切りがない。
 だからアプリにはプリセットが用意されている。画像編集アプリならWebデザイン向けや写真編集向け、Web開発アプリならデザインとプログラミングなんて選択肢が並ぶ。
 WordなどOffice系ソフトは画面をあまりカスタマイズできない。これは標準化に基づくスマートなやり方。全員が同じ操作をできるようにデザインされている。多くの自動車がハンドルとペダルで操作できるのと同じ。
 だが、プロレベルになるとやることが細かくなる。全員を満足させられるような画面配置は難しい。再び自動車に例えると、ある人はパワーショベルを操作するが、別の人は高所作業車を操作するという感じ。高度に専門化されているので求める操作がまったく違う。
 プリセットに手を加えて自分にふさわしい画面配置が決まったら一人前だ。ぼくもこれまで様々なアプリで多くの試行錯誤してきた。
 ここのところはゲーム開発のためにUnityを使っている。3D映像ソフトとプログラミングソフトが合体したようなUnityの画面はかなり複雑。常に多くの要素を表示する必要がある。それは大きなモニターへの買い替えを決意させるほど。だが、画面が大きくなるとマウスの移動距離が増えて操作に時間がかかるようになった。
 帯に短したすきに長しという感じで、どんな画面配置にしても困る場面が出てしまう。
 ぼくにとって理想の画面配置はどんな形だろうか?さまざまな配置を試して2年近く経った。
 ついに1つの結論に達した。
 きっかけは、1つですべてがうまく運ぶ配置はないという諦め。操作に合わせてダイナミックに配置を変えるのが良いと気づいた。だから、ヒエラルキーパネルが右へ左へ大忙しの毎日だ。