by 唐草 [2013/05/17]
ぼくは警視庁のマスコットキャラクターである「ピーポくん」のことをお世話になったこともあり敬意を込めて
「ピーポくんさん」と呼んでいる。さん付けをしているキャラクターは、これだけにとどまらない。「キティーちゃん」のことも「キティーさん」または「キティーちゃんさん」と呼んでいる。これは、一度頂落ちぶれて表舞台から消え去ったものの仕事を選ばぬ姿勢で奇跡のカムバックを果たしたあのキャラクターへの敬意の表れである。キティーさんは、あの媚びるような態度が大キライだけど。
こんな感じで、ついつい呼び捨てにしてしまいがちなキャラクターに敬称をつけるのは、ぼくの密かな楽しみだ。時々口をついて「ドラえもんさん」とか言ってしまうと周囲から冷たい目で見られることもある。でも、構わない。幼少期にお世話になったキャラクターや圧倒的存在感で熾烈なキャラクター界の頂点に君臨し続けているスーパースターたちに敬意を払うのは当然だ。例え、それがキライなキャラクターであっても。
だが、ひとりだけ困った存在がいた。日本キャラクター界の重鎮「サザエさん」だ。敬称をつけると「サザエさんさん」というわけの分からない状態になってしまう。だからといって「様」をつけたいかというと、そこまでの敬意はない。あくまで、呼び捨てはしたくないので「さん」をつけているだけ。「様」は重すぎるし、「サザエさんさん」は好きじゃない。
妙なヘアスタイルの女をなんと呼ぼうかと長年悩み、「サザエさんさん」の語呂に違和感を感じ続けていた。
ところが、最近この悩みを解決する素晴らしい敬称を知った。
それが『師匠』だ。
『サザエさん』、『ドラえもん』などの重鎮は、キャラクター界の真打ちのようなもの。キャリアや経歴の長さ、影響度などを考えると「師匠」こそふさわしい。
そんな訳で、「サザエさん師匠」「ドラえもん師匠」などと言った具合に呼ぶようになった。現在「アンパンマンさん」を師匠扱いするか悩んでいるところ。前述のキティーやピーポなんて師匠格と比べたらまだまだひよっこ。『さん』で十分だ。
なお、この『師匠』という敬称の発端となった「くもじい」は、まだまだ前座クラスなので呼び捨てで十分だと思っている。