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古い写真を見返してみて

by 唐草 [2016/11/08]



 ある写真を探してハードディスクの中に保存されている写真をサルベージしていた。目的の写真は見つかったのだが、手ぶれがひどくて使える代物ではなかった。被写体となっている人々に気がつかれないようにこっそり撮影をしていたのが原因だ。断っておくが、盗撮ではない。
 10年以上前の写真なので、当時のデジカメの性能のせいでひどい写真になってしまったのかもしれない。まぁ、仕方がない。
 写真を探している際に色々と懐かしい写真も見つかった。目的の写真とは何の関係もないのだけれども、撮影した当時のことを思い出しながらしげしげと眺めてしまった。おかげで大幅に時間をロスすることとなったが、良しとしよう。
 10年ぐらい前というと、ぼくがフィルムカメラとコンパクトデジカメの両方を使っていた最後の時期。写真によってはフィルムカメラで撮ってスキャンしたものだ。
 どれがフィルムカメラで撮ったもので、どれがコンデジで撮ったものかというのは、一目で分かる。
 やはり、大きなレンズの付いたフィルムカメラで撮影した写真には、奥行き感がある。クソみたいな構図だとしても、光の厚みとでも言ったら良いのだろうか、独特の深みがある。絞りを大きく開いてピントの合っていないエリアをボケさせるなどというテクニックだけの話ではない。フィルムカメラで撮影した写真は、どれも光が柔らかく見える。
 あいにくぼくのカメラスキルは高くない。絞りを開いて撮影するとボケるということぐらいしか理解していない。AF(自動フォーカス)もAE(自動露出)も付いていないレトロなフィルム一眼を首にかけて思いのままに撮っていただけだ。ハッキリ言ってヘタな写真だと思う。
 でも、機械による自動調整が入っていないので、ぼくの撮影の癖がクッキリと写真に映し出されている。アナログな部分に個性(またはスキルの無さ)を潰されなかったのかもしれない。
 なんだか久しぶりにレトロなフィルム一眼もって写真を撮りにいきたくなった。