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ゆうた、アプデを拒む

by 唐草 [2018/02/09]



 恐れていたことが起きた。これだからオンライン要素のあるゲームは気が抜けないんだ。
 本日配信されたモンハンワールドのアップデートは、ぼくのプレースタイルの根幹を揺るがす大きな修正が含まれていた。
 ぼくが使っているライトボウガンという武器は、本来モンスターに合わせて弾を切り替えて戦う武器だ。だが、1種類の弾ですべての敵を倒せていた。それが、モンハンワールドで新たに追加された斬裂弾という弾である。
 詳しい説明をするにはゲームの知識が必要になるので詳細は割愛するが、だいたいこんな感じだ。2番目に強い弾の2倍ぐらいの威力があって、モンスターのどこに当ててもクリティカル扱いで、弾丸なのに距離減衰が無いため安全地帯の遠距離から狙撃し放題、弾数は事実上の無限。それ以外にもまだまだメリットがある。
 とにかく反則的に強い。その強さは、β版をたった1時間遊んだだけで10年来使っていたランスを辞めてライトボウガンで遊ぼうとぼくに決意させるだけの迫力があった。自分のプライドなんて斬裂弾の前ではゴミのようである。多くのプレーヤーが斬裂弾の魔力に取り憑かれていった。何も考えずに脳死状態で斬裂弾だけを打ち続ける。しかし、斬裂弾はマルチで使用すると他プレーヤーを吹き飛ばすという恐ろしい仕様のため、ボウガン使用者以外からは忌み嫌われていた。そんな訳で斬裂弾に頼り切りの強いけど技量のないプレーヤーたちは、モンハンで蔑称として使われている一般名「ゆうた」と組み合わせて「斬裂ゆうた」と呼ばれていた。
 ぼくも斬裂弾だけでクリアまでこぎ着けた一人である。立派な斬裂ゆうたである。
 ただ、あまりの強さに弱体化の修正が入るのではないかと薄々感じていた。だからこそ、急いでクリアした面もあった。
 そして、その予想は的中した。斬裂弾は、下方修正を喰らってだいたい半分程度の威力に押さえられてしまった。もう斬裂弾の栄光は過去のものである。
 ぼくはそれを認めたくなかった。
 だから、モンハンのアップデートを拒むことにした。ゲームを開始すると勝手にアップデートが始まってしまうので、PS4のネット接続を切って対抗している。ぼくのPS4の中では、これからも未来永劫斬裂弾天下が続くのである。