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悪魔のアプリ

by 唐草 [2014/04/24]



 電車の動画広告を見ていたらIPA(情報処理推進機構)のCMが流れていた。
 盗聴やら追跡機能が密かに搭載された悪意のあるスマホアプリに気を付けましょうという内容だ。
 気を付けようと言われたって、どう気を付ければいいのかさっぱり分からない。啓蒙するのは大事だとは思うけれど、話が抽象的過ぎていまいちピンとこない。そんな印象のCMだった。
 確かに審査の甘いGoogleのアプリストアには、甘い言葉を並べた悪意あるソフトが多数存在していることが確認されている。個人情報を抜くものが多いらしい。密かにこっそりと悪事を働くアプリの裏の姿に気が付くのは難しいだろう。
 悪意のあるアプリという言葉を頭に浮かべていたらある悪魔のようなアプリのアイディアを思いついてしまった。
 昨今、スマホを使った盗撮が問題視されている。静止画を撮影するとシャッター音が鳴るようにOSレベルで設計されているが、動画撮影機能を利用してシャッター音無しで撮影できるアプリも多数ある。建前上は「静かな場所で撮影するためのアプリ」かもしれないが、実情は推して知るべしと言ったところだろう。
 さて、ぼくの思いついた悪意は、いわゆる静音カメラアプリの真逆だ。
 唐突にシャッター音が再生されるアプリというものを思いついてしまった。
 アプリの実態としてはなんでもいい。とにかく使っているとバックグラウンドにプロセスを実行させて、ランダムなタイミングで唐突にシャッター音を再生させるだけ。
 単純だが、これが混雑した電車内で動作したら誰かの人生を壊すぐらいの破壊力があるだろう。
 こういうぼくのような愉快犯的な悪意をどのように見抜くのか、IPAにご教授願いたい。