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2014年初の

by 唐草 [2014/05/19]



 今日は、今シーズン初の夏物を身につけた。
 夏らしい装いというとどんなものをイメージするだろうか?
 サングラス?目の弱いぼくは一年中身につけている。
 麦わら帽子?短パン?Tシャツ?
 色々思いつくかもしれないが、正解は下駄。この日記の愛読者ならすぐに分かる問題でしたね。
 毎年夏になると下駄を履いているのだが、冬の間下駄を履いていないので足がノーマルの状態に戻ってしまう。毎年、下駄を履き始めてすぐの頃は何かと苦労が絶えない。
 まず、足の皮が弱くなっている。すぐに鼻緒で擦れて皮膚が向けてしまう。不思議なことに1回剥けると後は平気。体が頑張って厚い皮を準備してくれるようだ。ぼくは、この現象を下駄足を作ると呼んでいる。皮が剥けてしまったときは痛いけれど、シーズンに1回きりなので我慢できる。
 ついでの問題点は、下駄を履いたときの歩き方がヘタになっているという点。反りのない固い靴底。普段ゴムのソールの靴とはやはり全然違う。リノリウムのようなツルツルした床だとおもしろいように滑る。こんなに滑るんだったらローラーシューズのように滑りながら平行移動できるのではと思いたくなるほど滑る。でも、実際滑ってみようとすると滑らない。そんな絶妙な滑り加減を体得しないと欧化した現代日本では安全に歩けない。
 何かと苦労の絶えない下駄だけれども、その苦労を差し引いてもあまりある魅力がある。ぼくはそう感じているので夏になると毎年下駄を履く。何よりも、地面の感触を直接感じているような固い接地感が好きだ。また、通気性抜群なので湿気の多い季節でも気持ちよく履ける。
 日本の夏は、やっぱり下駄ですよ。それだけは、間違いない。