カレンダー

2014/05
    
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

工事が終わる

by 唐草 [2014/05/20]



 隣家の外壁工事がようやく終了した。
 実に長い工事だった。壁のペンキを塗り直して、屋根の葺き替えを行うという良くある修繕工事だったが、どういう訳か1ヶ月以上かかっていた。
 施行作業は、春先の不安定な天気にだいぶ弄ばれていた。急な雨でペンキが塗れなくなってしまったこともあれば、大風で足場に上がれなくなってしまった日もあった。雨の予報で作業を延期したものの、実際晴れて貴重な作業日が無駄になっていた日もあったようだ。
 また、ゴールデンウィーク中は工事が止まっていた。業者もゴールデンウィークには休むものなのかと思っていたが、どうやらそうでは無かったらしい。連休中は家にいる人が増えるので、騒音が問題にならないようにと自主的に作業を中断していたという話を聞いた。
 そう、普通の勤める社会人ならこんなにも平日の昼間に行われる隣家の工事のことを気にはしない。勤めに行っている間に工事は終わり、足場に囲まれた静かな隣家の姿を目にするだけだ。
 でも、ぼくは違う。自宅が職場だ。それに、午前中に空きがある日が多い。
 もう、工事の一部始終を見てきたし、窓から手を伸ばせば足場に触れられるような位置で元気に稼働する工具の音やらなんやらを、職人の次ぐらいに聞いてきた。
 本当にうるさかった。耳栓がなかったら、家大好き人間のぼくでさえどこか遠くへ避難していただろう。
 そんな工事もいよいよ終わった。今日からは、安寧の日々が帰ってくる。
 それにしても、向かいの家が立て替え、隣家が塗り直しと近隣で修繕が相次いでいる。次は我が家が修繕される番な気がしてならない。