by 唐草 [2014/05/27]
暖かいを通り越して暑いと言って差し支えないような日がたびたび訪れている。
袖をまくりながら徐々に迫っている夏の気配を早くも感じてしまう。
夏を感じさせるのは何も気温だけではない。色々なものから夏を感じ取ることができる。
たとえば、服装。まだ、半袖は出していないけれど麻のシャツを着ることが増えてきた。蒸し暑い日本の夏には麻が一番だ。そして、先日履いた下駄。これも夏の装いだ。
もう少し風流なことを言うのであれば、街に咲く花の様子からも季節の移ろいを感じられる。こういう時、花の名前を知らないことが悔やまれる。桜や朝顔だけが季節を告げているわけではない。(不勉強なぼくが)名も知らぬ花々の変化が季節を告げているのは、名前が分からなくとも分かる。
さて、風情のあることを書こうと少し背伸びをしてみたが、実際のところもっと下世話なことからも季節の移ろいを感じている。
今日、ぼくが季節を感じたのは、近所のスーパーのお弁当から。
なにも「初夏の彩野菜弁当」とかそういう類のものを売っているわけではない。
夏になると「うどん&天丼弁当」という炭水化物の塊のような弁当が発売される。1つの弁当でうどんも天丼も食べられるお得感のあるお弁当。天ぷらうどん弁当ではない。ミニラーメン+ミニチャーハンセットの仲間だろう。
うどんにも天丼にも季節感は無い。天丼の天ぷらに季節感を探してみるもエビとサツマイモとかき揚げ。やはり季節感は乏しい。
でも、「うどん&天丼弁当」が販売されるのは決まって暑い間だけ。だから、季節感皆無の「うどん&天丼弁当」を見ると、ぼくは夏を感じるのだ。