カレンダー

2014/10
   
 
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

頭を強打する

by 唐草 [2014/10/28]



 たぶんコブができたと思う。それぐらいの勢いで頭を強打してしまった。
 天井の梁、しかもコンクリート製の梁に思いっきり頭をぶつけてしまったのだ。
 帽子をかぶっていなかったら大事になっていたかもしれない。一緒にいた知人が、ぼくが頭をぶつけた音に引くほどの勢いだった。
 この事故が起きたのは、ある飲み会での出来事。
 飲み会だということを考慮すると、頭をぶつけたのは帰り際と考えるかもしれない。または、途中でトイレに立った時と推理する人もいるかもしれない。
 とにかくアルコールの影響でボディーイメージがゆがんでしまい、その結果として頭を強打した。そんな推理が自然だろう。
 でも、現実は違う。
 実は、入店時に頭を思いっきりぶつけている。
 しかも、店員に「天井低いので頭をぶつけないように注意してください」と言われた直後にぶつけている。
 低すぎるだろ、この天井!
 その店は、天井の高いフロアにロフトのような中二階を作っていた。だから中二階席の天井は本当に低い。そんなことを初めて入店したぼくが知るよしもなし。勢いよく頭をぶつけてしまうのも無理はないだろう。特にハンチング帽をかぶっていたので上方視界が狭かったのも敗因だ。
 それにしてもコブを作ったのなんて何年振りだろう?20年ぶりぐらいな気がする。いや、もっと前かもしれない。コブという記憶を紐解くと、祖父母の家の2階の記憶がよみがえる。あれは、小学生のころだろうか?いや、もっと前かもしれない。四半世紀ぶりのコブってことになりそうだ。
 コブを作るというすっごくどうでもいいことだけれども、四半世紀っていうとなんだか重要そうなことに感じられる。