KL system

真エンディング

by 唐草 [2015/03/28]

　16年ものの熟成が進んだPS2を引っ張り出してきて、何年かぶりにドラクエ8で遊んでいた。大まかな筋は覚えていたが、話の順序や中ボスクラスの敵の存在など色々と忘れていることもあった。新作ゲームで遊ぶほどとは言えないが、それでもかなり新鮮な気持ちでゲームを楽しむことができた。
　そんなドラクエ8もラスボスを撃破して、裏ダンジョンの1回目を制覇して、主人公の出生の秘密が明らかになるところまで進んだ。これで、ほぼ1回目に遊んだときの状態に追いついた。
　取りこぼしがあったような気がしたので、攻略サイトをじっくりと確認し直した。そこで、驚きの事実を知ることとなった。
　なんと、ドラクエ8には真エンディングが存在していたのだ。
　裏ボスを倒して出生の秘密を知ってからクリアするとエンディングの一部が変わると書かれていた。
　なんと、そんな秘密があったのか！
　わざわざ2回もラスボスを倒す事なんてしなかったから、今日まで気がついてもいなかった。
　ドラクエ8を初めてクリアしたのは、発売された年のことだから2004年ということになる。と言うことは、11年間もの間、真エンディングの存在に気がついていなかったことになる。
　錬金のレシピを調べようと思って覗いた攻略サイトでこうも大きな秘密が明らかになるとは想像していなかった。
　真エンディングの存在を知ったら確認したくなるのが人情。
　1週間ほど前に普通のエンディングを見たばかりなので違いもよく分かることだろう。さっそくラスボスを軽くあしらってきた。
　確かにエンディングの一部が変わっていた。愛の逃避行エンドみたいな普通のエンディングから、ちゃんとした結婚エンディングになっていた。
　でも、なんかこの真エンディングあまり好きになれないな…。一部を差し替えただけなので、どうしても流れに不自然な部分がある。それに古い契約を捨てた逃避行エンドの方が、自由になれた感じがする。真エンドだと社会的にはハッピーかもしれないが、依然しがらみの中にいるようにも見えてしまう。
　いずれにせよ主人公とお姫様がくっついてエンディングを向かえる。でも、どうしてもこのお姫様が好きになれない。たぶん、お姫様の一人称が自身の名前だからなんだろうな…。なんか、劇中で言われているような聡明なイメージはなく、安っぽいぶりっ子に見えてしまう。
　お姫様が好きになれなので、いっそバッドエンドがあってもいいのになぁなんて思いながら、11年越しの真エンディングを眺めていた。

• <<前の記事を読む　
• 　次の記事を読む>>