by 唐草 [2015/04/29]
4月29日は祝日だ。何の祝日かは覚えていないが、ゴールデンウィークの始まりを告げる大切な日だ。
だが、ぼくは仕事に向かった。
実に腹立たしい。
他人が働いているときに休んで、他人が休んでいる時も休む。これがぼくのモットーだというのに何が悲しくて祝日に仕事をしなければならないんだ!
ああ、働きたくない。
今日の仕事は、学校での仕事。祝日だというのに普通に授業があるのだ。
学校は学校らしく世間のカレンダーに従えよ!不満たらたらで授業へと向かう。
月曜日の祝日が休みにならないのはしかたがない。カレンダー通りに休んでいたら月曜日だけ授業日数が極端に減ってしまう。だが、今日は水曜日だ。1回ぐらい休みにしても問題は無いはずなのに…。今日の休みを無視した学校側の理由を知っているのだが、どうしても納得できない。
休みが潰れた理由は、今年の就職活動解禁時期の変更と関係しているらしい。就活活動をしやすくするために夏休み期間をしっかり確保する必要がある。だから学校の休みを減らしたらしい。
しかし、学生たちはそんな理由を知らない。きっと彼らは、ゴールデンウィーク直前で気分は浮かれているし、今日は本来祝日だと知っている。きっと授業 - しかも1限 - なんか出たくないに違いあるまい。ぼくが学生だったら華麗に自主休校をキメているし、教員としても学校へ行きたくないと内心思っている。
今日の出席率は低いだろうなぁと思いながら教室に向かった。
驚きの結果がぼくの目の前に広がっていた。なんと全員出席しているではないか。マジメすぎる…!ぼくにはマネできない。
学生たちの会話からこんな話が聞こえてきた。
「今日の2限、休講だからヒマなんだよな」
ああ、それは先生が授業をサボったパターンだ。そう言えば、ぼくが学生だった頃もゴールデンウィーク期間に絶対に休講する先生がいた。うーん、学生の方がマジメなんだよなぁ。