by 唐草 [2017/02/26]
2017年モデルのF1マシンが次々に公開されている。開幕前の一番楽しいときだ。
今年は、3年ぶりぐらいのレギュレーション大改正の年。ウイングだとかタイヤだとか目に見える様々な部分のルールが改正された。ルールブックからの事前予想だと、マシンデザインも大きく変わると考えられていた。
ところが、蓋を開けてみたら大きな変化はみられなかった。
タイヤが太くなって、リアウイングが低くなっただけのようにしか見えない。少なくとも事前予測のようなスマートなデザインが実現されることはなかったようだ。どのチームも、昨年のマシンを進化させてきたという印象が強い。
要するにマシンの先端に不自然な突起(通称チ○コノーズ)がついたままなのだ。
残念だ。実に残念だ。
ただ、すべての面でぼくが悲観している訳ではない。わずかながら喜んでいる面もある。
謎のウィングがニョキニョキ生えている点はうれしい。いわゆる「空力お化け」とよばれるような造形になっている。ぼくは2000年代前半からF1を見始めたので、妙なウィングがたくさん生えていた空力マシンが目に馴染んでいる。古いマシンのシンプルな流線型の持つ美しさは理解できるのだが、ノッペリとしていてなにか物足りない。確かにウィングだらけのマシンは、過剰に装飾的にも見えるのは事実。でも、極限を追求しようとしている姿勢が好きなのだ。
だから、ぼくは2017年モデルに期待をしている。シーズンが進むとウィングなどのエアロパーツは、ドンドン進化していく。きっと、想像もしない位置に見たこともないような形のウィングが生えてくるに違いない。まだ見ぬ羽根に、期待を託すことにしよう。