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スーパーキノコのヒミツ

by 唐草 [2012/03/18]



 マリオのスーパーキノコや1UPキノコは、ゲームのアイコンになっていると言っても過言ではないだろう。実際にマリオシリーズをプレーしたことのない人でもあのキノコを目にしたことがあるだろうし、あのキノコを見ればゲームを連想するだろう。
 マリオ経験の有無でスーパーキノコや1UPキノコの見え方が変わってくることだろう。マリオ経験者にとってあれらのキノコは自走するもの。ゲーム内に動かないキノコがあったら罠を疑うに違いない。動いてこそのスーパーキノコや1UPキノコだ。
 だが、キノコが動くなんて言う非常識な発想はゲーム未経験者には思いつかないだろう。粘菌ならいざ知らず、食用のキノコが動くなんて話は聞いたことがないし、買い物に行ったスーパーマーケットで売り場の棚を左右に動き回るシイタケやらナメコを見たことはない。
 キノコが動くのは、あくまでゲームだけの話である。それもカメが甲羅を脱ぎ捨てる世界観のあるゲームだけだ。
 とはいえ、気になることがある。マリオの世界では、どのような原理でキノコは動いているのだろう?
 ただ滑っているだけなのだろうか?確かに蹴飛ばしたノコノコの甲羅は、氷の上を滑るかのようになめらかに移動していく。同じ理屈でキノコも移動しているのだろうか?
 甲羅はマリオが横から蹴ることによって横方向へ動く。一方キノコは、ハテナブロックを下から叩くと出てきて、横へ移動する。キノコがマリオから受けた運動エネルギーのモーメントは上方向だけである。横方向のモーメントは、一切加えていないにもかかわらず横へと動く。
 ここから導き出せる結論はただ一つ。キノコは自走している。
 いったいどのような方法で自走しているのだろう。車輪やらプロペラが付いてないし、大きな足が生えている様子もない。もしかしたら、キノコの底面にムカデやダンゴムシのような小さな足がびっしり生えていて、それらがモゾモゾ動いて自走しているのかもしれない。これなら足の動きが見えなくても不思議はない。
 ぼくには、小さな足が数十本生えていて動き回るキノコを口にする勇気はない。火を通したってイヤだ。そんなものを生でパクパク食べるヒゲ兄弟の神経は到底理解できない。