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扇風機の逆襲

by 唐草 [2012/07/17]



 暑い。なんて暑さだ。ここまで暑いと人間だけでなく、機械も危険な領域に近づいてくる。
 我が家のサーバ室は、スダレで遮光を施した上で窓を開け放って風通しを良くしているのに軽々と35℃を越えている。昨年までだったら既にサーバのために冷房を稼働させていたことだろう。でも、今年は違う。節電意識の高まりというのもあるけれど、省電力サーバを導入したのが最大の理由。昨年まで使っていたDELLのサーバだったらフル回転でファンを稼働させても冷却が間に合っていなかった。でも、今のHPの省電力サーバはまだ余裕がありそう。
 大型ファンと省電力CPUの効果は十二分に発揮されているだろう。これなら冷房無しで夏を乗り切れるかもしれない。
 しかし、別のところに問題があった。
 サーバの下に設置してあるネットワーク機器群だ。
 我が家のルータや無線LANアンテナは、通気性バツグンのメタルフレームのシャンプーラックに載せられている。これだけでも空冷効果は絶大だが、さらにヒートシンクまで設置してある。家庭でできる最高クラスの省エネ空冷環境を作ったつもりだ。
 でも、この暑さではヒートシンクの冷却力が間に合っていなかった。ヒートシンクを触ってみたら、すぐに指を引っ込めたくなるぐらいに熱くなっていた。測ってみたらなんと42℃もあった。
 ヒートシンクが42℃か。機器の内部はもっと熱くなっているのだろう。問題無く動いてはいるが、この温度での稼働には不安を覚える。
 冷房を付けるべきか?いや、その前にヒートシンクがもっと効率よく働ける状況にしよう。
 ファンの投入だ!
 と言っても、出てきたのはヒートシンク用のファンではなく扇風機。ネットワーク機器に向かって容赦なく真夏の風を吹きかける。
 汗をかいた人間なら35℃の風でも気化熱で涼しく感じられる。でも、機械の場合は?心配は無用。周囲の温度が40℃から35℃に下がったことで、ヒートシンクはぐんぐん熱を放出し始めた。空気が淀み熱が留まってしまうことがヒートシンクの最大の敵。適切なエアフローを与えれば、十分な放熱を期待できる。
 自作PCにこだわる連中は「あのケースは、エアフローの確保がね…」とかすぐ言うが、本気で空冷したければ扇風機が最強だ。