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妄想RPG007

by 唐草 [2012/07/18]



 もしもカラクサラボがRPGを作ったらという前回の妄想記事からの続き
 
 ゲームオーバーについてあれこれ考えてみたのだが、結局適切な方法は見つからなかった。システムとしてはいくつかの案がある。でも、システムよりも大きな問題があった。ゲームの世界観において「戦闘に負ける」というのをどのように扱うかだ。
 「戦闘に負ける」=「死」なのかそれとも「敗走」なのかで大きく意味合いが変わってきてしまう。どうやらゲームオーバーの設定は、深遠な世界のようだ。世界観の構築が済んでから日を改めて考えてみたい。
 今日は、負けたときのことでなく勝ったときのことを考えてみたい。戦闘勝利の報酬についての考察をしてみよう。
 PRGの戦闘報酬において何を差し置いても納得できないのが、お金を得られることだ。確かに便利なシステムではあるけれど、どうしてモンスターが人間の通貨を持ってるんだ?という疑問が付きまとう。殺した人間から奪い取ったという説明もアリかもしれないが、同種モンスターが一律で同額な理由の説明にはならない。現実世界で山へ猟に行った猟友会のおっさんが、シカ肉ではなく札束を持って帰ってくるようなものだ。
 倒した相手が人間や、文明を持っている他の生き物(ファンタジー的には、オーガとか)ならお金を持っていても納得できる。でも、野生動物に近い魔物がお金を持っているのは、どうしても好きになれない世界観だ。
 モンスターを倒したら肉や毛皮、骨なんかを手に入れる。それを村で売って初めてお金が手に入るというシステムにしたい。モンハンスタイルだ。ゲームとしては面倒かもしれないが、これだけは譲りたくない。
 このハンタースタイルの換金システムを採用した上で、あえてお金を落とす敵を用意したい。その敵とは、もちろん人間だ。別に村人を倒すゲームにしたいのではない。敵国の兵士やら、盗賊とか倒すべき人間で構わない。それでも、このお金は殺して奪ったものだという感覚をちゃんと持てる世界観にしたい。
 このシステムの欠点は、換金用の素材アイテムを大量に用意しなければならないこと。面倒だから「50G分の肉」とかにしたいところだけれど、これをすると本末転倒。「50G分の肉」を換金したことにして「50G」落とすようにすればいいやと考えてしまう。「シカの肉」だから「50G」で買い取ってくれるんだ。お金は労働の対価であってこそ、ありがたみがある。
 そういうちょっとシビアな世界観がゲームにも欲しい。