by 唐草 [2014/04/07]
フリーランスというどこにも雇用されていない形式で働いていると、お金の出入りに敏感になる。収入や支出はもちろんだけれども、税金や年金・保険などのこともしっかりと考えるようになる。自分で払うと意識は大きく変わるものだ。
取りっぱぐれの無い源泉徴収は、国にとってよいシステム。納税者は、なんの項目でいくら引かれているか分からぬまま各種のお金を上納している場合が多いだろう。ぼくも雇用されているうちは、そうだった。会社が年金とかを払ってくれるのは便利だと思っていたぐらいだ。
個人で仕事をしていると、毎月様々なお金を納めることになる。国民年金、健康保険、市民税。何いくら払ったのかよく分かる。
自分で払うことによって意識が高まるのは重要な事だろう。
ただ、毎月払いに行くのはやっぱり面倒。でも、口座引き落としとかにしてしまったら、せっかく高まった意識は一瞬で消え去ってしまうだろう。
そこで、今年は1年分をまとめて1回で払うことにした。
まずは、年金から。
手元には、国から送られてきたたくさんの振込用紙がある。
毎月支払うのならば、その月用の振込用紙を使うことになる。でも、一度に払う際に12枚もの用紙を持っていく必要は無い。
1年分一気に払うための振込用紙が準備されている。
その用紙には「前納」と記載されていた。
ぼくはてっきり「全納」だと思っていた。
すべてを納めるから「全納」だと思っていたが、1年分を前もって納めるから「前納」ということのようだ。
さすがに1年分となると少なくない額になる。銀行で下ろしたお札の厚みに緊張を覚えながら支払いを済ませてきた。うーむ、毎月払っていたときでさえけっこうな出費だと思っていたが、前納だとさらに大きな額を納めたという気分になる。実際は、数千円割り引かれているのだけれども、一度にこれだけの量を支払ったという感覚が重くのしかかる。