by 唐草 [2014/07/18]
学食で、いつも頭を悩ませる問題が1つだけある。一度ドツボにはまってしまうと何が正解なのかサッパリ分からなくなってしまう。
ぼくを悩ませている問題は、茶碗の位置だ。
定食を頼むとメインの皿のほかに、ご飯と味噌汁がつく。ご飯茶碗と味噌汁のお椀をトレーのどの位置に載せるのが正しいのかがいつも分からなくなってしまう。
この問題の正解は、席について食事を始めるとすぐに分かる。
左にご飯、右に味噌汁が、右利きの人にとってもっとも合理的な配置だろう。
でも、この配置は体が覚えているのであって、頭で理解しているわけではない。だから、急にお椀を渡されるとどの位置に置くべきなのかがサッパリ分からなくなってしまう。
配膳の順番なのかぼくの取り方のクセなのかは分からないが、食べ始めてから「配置が逆だ!」と気がつくことが多い。
そこで思った。
お椀を受け取る際に、イメージと逆の方に置いてみたらどうだろう?と。
結果から言えば、これが大失敗だった。
自分の思い描いたイメージが、素直に置いたときのイメージなのか、それとも意図的に逆に置いたときのイメージなのかがサッパリ区別できなくなってしてしまった。
お椀を受け取る一瞬の間にぼくの頭の中では、すさまじい速さで脳内会議が進んでいる。
「ご飯は左だ」
「それが間違ったイメージだから右に置け」
「という考えは失敗の元だったから左が正解」
「裏の裏を読んでいるんだから、その裏を読め」
多くの意見が飛び交い何が正解なのか判断ができなくなる。そして、席について今日も逆だったと小さく落ち込むのである。