by 唐草 [2018/03/17]
twitterを見ていたらコーヒーに混ぜると美味しいもの一覧みたいな画像が拡散されていた。コーヒー好きとして見逃すわけにはいかない。
だが、最初の1つを見た時点で固まってしまった。
トップバッターは「塩」だった。
塩かぁ。スイカに塩ですら否定的なぼくとしては、素直には受け入れがたいスタートである。ドジっ子が塩と砂糖を間違えるなんて言うのは、もはや古典的である。ギャグのつもりで塩からスタートしたのだとしても許し難い。まぁ、これはスルーだ。
全部で10種類ぐらいのちょい足し食材が紹介されていた。チョコレートとかマシュマロ、キャラメルなんかは別に珍しい組み合わせでもなんでもない。スタバにでも行けば、これらの甘味が1日の摂取カロリー分ぐらい入ったものが飲めることだろう。ハチミツや餡などは、ちょっと意外だが美味しそうな気もする。
ぼくがもっとも気になったのは、ラムレーズンだった。今、我が家には自家製のラムレーズンがたっぷりある。これを使って早速ラムレーズンコーヒーを試してみよう。ラム酒の味になるのか、それともレーズンの味になるのか予想ができないところに興味が引かれた。
豆を挽いて丁寧にコーヒーを淹れる。そこに7、8粒のラムレーズンを勢いよく投入。スプーンで十分にかき混ぜた。
湯気とともに立ち上ってくる香りには、わずかにラム酒の香りがしたように思えた。だが、自信を持って断言できるほどは強くない。何より淹れたてのコーヒーの香りが強すぎるのだ。
一口飲んでみる。かすかにラム酒の味がした。でも、圧倒的にコーヒーの味が強い。紅茶にブランデーを入れたときのような調和は感じられない。
何口かコーヒーをすすってから、カップの底に沈んでいるレーズンをスプーンですくって食べてみた。ただの温かいラムレーズンだった。コーヒーを吸っているようなことはなかった。
コーヒーとラムレーズンの組み合わせには、親和性というものがまったく感じられない。主張の強い2つは混じることなく自己主張をしているだけだ。ハッキリ言ってまずい。