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秀逸な和訳

by 唐草 [2014/02/02]



 なんかテレビでオリンピックがどうのとか言っていた。いまだに東京招致のネタで騒いでいるのかと思ったら、どうもそうではないらしい。冬季オリンピックが開催されるという話のようだ。へー、今年って冬季オリンピックの年だったのか。そして開幕は、来週ぐらい?そんなに差し迫っていたんだ。全然知らなかった。
 日本で語られるオリンピックの話題は、すべて2020年の東京の事だけだと思って完全にシャットダウンしていた。すっかり冬季の事なんて忘れていた。スケートもスキーも楽しいと思えたことが一度もないので、冬季にはまったく興味はないから良いんだけど。
 さて、オリンピックに関しては1つだけ感心していることがある。
 オリンピックという名称の和訳というか略称である「五輪」という言葉の秀逸さだ。
 そもそも地名に由来するオリンピックという言葉を日本語訳するのは不可能だ。そこで言葉を日本語に訳すにあたって、意味性ではなくロゴマークに着目して和訳を作ったという発想の柔軟さが素晴らしい。普通だったら「○○競技大会」とか訳しそうなところだ。
 それ以上に素晴らしいのが、ちゃんと韻を踏んでいるところ。オリンピックの「オリン」の部分の音がそのまま「ゴリン」となっている。
 元の言葉の韻を残して、大会ロゴマークを日本語で表現する。
 これって最上級の和訳の一つでは無いだろうか?
 ぼくも英語の商品を日本語にローカライズする仕事をしている。何かと和訳に苦慮することがある。多くの場合、固有名詞などをカタカナで書いて翻訳を放棄している。
 一度ぐらい「五輪」のような秀逸な和訳を編み出してみたいものである。