by 唐草 [2014/02/20]
スノボのハーフパイプを見るなら、オリンピックよりXゲームの方がおもしろいよなぁ。と気がついた。
何でだろう?
少し考えて分かった。
競技は、ほぼ同じだ。参加選手の顔ぶれも似たようなもの。試合会場にレッドブルのロゴがあるかないかぐらいの違いしかない。きっと現地へ行って観戦すれば、オリンピックもXゲームもどちらも楽しめるだろう。
違うのは、テレビの放映の仕方だけ。
テレビを通してオリンピックゲームを見ていると「メダル」「メダル」「メダル」「メダル」「メダル」「メダル」「メダル」「メダル」「感動」「感動」「感動」「感動」「感動」「感動」と言った感じの映像しか流れてこない。
出場している選手にとってメダルは重要なことだろう。世界一になるチャンスを目の前にして自らそれを辞退するような姿勢があってはならないと思う。例え絶対に勝つことが無理だとデータが示していても全力で戦うことが、予選で打ち負かしてきたライバルたちへの礼儀だと思う。
でも、それはあくまで選手にとってのこと。
外野でヘラヘラとテレビを見ているだけのぼくらが、「メダル」を連呼する資格は無いと思う。
また、陳腐なありふれた編集テクニックとちょっといい話で安っぽいドラマのような感動を演出するのはやめてもらいたい。世界最高峰の競技を見たあとでは、そんなものは蛇足でしかない。苦労をすればメダルを取れるのなら、なんの苦労も無いだろうに。
また選手に「メダルを期待しています」とか「頑張ってください」と声をかけるのも妙な気がする。なんだか見ている側の人間のために頑張ってこいと言っているように聞こえてならない。
ぼくならたぶんこう言う。
「競技、楽しみにしてます。」