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ギャンブル

by 唐草 [2014/02/23]



 ぼくはギャンブルには、手を出したことがない。
 基本的に遊ぶ金欲しさの労働すら嫌うぐらいにものぐさで、歳出を必要最小限まで抑えることで収支のバランスを保つような生き方を選んでいる。
 自分の資産が減るリスクを負うことは絶対にしない。宝くじを含めありとあらゆるギャンブルから、そして投資からも距離を置いている。
 これが現実世界のぼくの生き方。
 基本的にこのスタンスは、バーチャルの世界に行っても変化は無い。
 ドラクエXには、カジノがあるのだがほとんど脚を運んだことがない。欲しいアイテムを早々に入手して以降は、なんのためにアップデートを導入したのか意義が失われるほどにカジノからは縁遠かった。
 だが、今日、ふとレベル上げに疲れを感じた。高度に効率化されているので、ふと気がついてしまうと難易度の高い反復作業に追われている自分の姿が見えてしまう。こういう姿に気がついた時は、ゲームのやめどき。前は、一時引退という方法を選んだ。
 だが、幸か不幸か今のドラクエは遊べる要素がたくさんある。それに、2/27に大型アップデートがあたって更に要素が増える。引退するべき時ではない。
 そこで、普段とは違うことをしてみようと思い立ち、気がついたらカジノの門をくぐっていた。
 カジノには、ルーレット、ポーカー、スロットの3つのゲームがある。
 本気で勝負するならルーレット以外の選択肢は無い。でも、今日は欲しいものもないし、普段と違うことをしてみたい気分。コントローラーを置いて外へと行くのが健全な判断かもしれないが、ぼくにその健全さはない。あくまでゲームで遊んでいたいのだ。
 ポーカーは、カードパターンによる確率判断が難しいし、当たりが1枚あるよと言われると外れを引くが、外れが1枚あるよと言われると外れを引けるぼくの判断力では絶対に勝てない。
 となると、何も考えずに遊べるスロットしか選択肢は残されていない。目押しするようなスロットではなく、自動でドラムが止まるのを待つだけのお手軽スロットだ。
 ゲームとしては、ボタンを押すだけ。なんの判断も、操作テクニックもいらない。行為だけを見ていれば、地味極まりない。
 でも、リーチしたときのドラムの動きや、不規則に増減する手持ち金の動きを見ていると熱くなるものがある。脳のどこかにいつもとは違う電気信号が流れているのを感じる。
 これが、ギャンブルの魅力なのか。危険すぎる感覚だ。