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Jの満足感

by 唐草 [2014/02/16]



 前日からの続きのようなお話。
 
 ドラクエXは、一回の戦闘につき最大12匹の同一種モンスターが登場する。現れた順番に、A、B、Cといった具合にアルファベットがついていく。最後の12匹目はLとなる。と言うことを前回の記事で書いた。
 次々に仲間を呼ぶことで有名な「マドハンド」のようなモンスターと戦っていれば、何もしなくてもLまでたどり着く事もある。でも、多くの敵は仲間を呼ばない。滅多なことではLを見ることは無かった。
 だが、昨年末に行われたアップデートにより、プレーヤーが自由にモンスターを呼ぶことができるようになった。これだけを読むと奇妙なアップデートに思えるかもしれない。だが、これは実に合理的な仕様変更だった。
 ドラクエXは、ドラクエIXと同様にシンボルエンカウント方式だ。多くのプレーヤーが効率の良いモンスターを奪い合っている。その結果、戦いたいモンスターを求めてフィールドをさまようゲームだった。だが、モンスターを呼べるようになって状況は一変した。一度目的のモンスターと戦えれば、最大で12匹連続で倒すことができる。これによって、シンボルの奪い合いは激減。狩り場には、獲物を呼ぶ雄叫びのような声がこだまするだけで、ギスギスした空気は消え去った。
 ぼくも、モンスターを呼べる職業で遊んでいることが多い。効率の良いプレーは、ストレスが溜まらない。
 Lが来るまで、モンスターを一掃して戦闘が終わってしまわないように気を配りながら、常時2匹の敵と戦う状況になるようにモンスターを呼んでいる。
 A、B、Cと順に現れるモンスターを見て思うことがある。
 Hが現れると、まだHなのかというネガティブな気分になる。単純作業の積み重ねを続けているという徒労にも似た感覚に囚われる。
 だが、その後Jが現れたのを見ると気分は一変する。「もうすぐ終わりだ!あと2匹呼べば経験値がっぽりだ!」達成を目前にした高揚感が体を包む。
 8匹目のHと10匹目のJにはそれぐらいの温度差がある。
 いったいこの温度差はどこから生じるのだろう?