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トランクを出す

by 唐草 [2015/08/09]

　いよいよ缶バッジを売る機会が来週に迫ってきた。準備はほぼ完了している。パッケージングも済んでいるし、展示用の小物の準備も終わっている。別に明日が当日でも問題はない。正直に言うと、入念に準備しすぎてすでにやる気が失われている。これが、ぼくの悪い癖でもある。
　準備不足で当日を迎えるのは絶対にイヤだ。そう考えて、やる気があればあるほど早めに準備に取り掛かる。その結果、準備で力つきるし、当日までの時間の長さにうんざりしてしまってやる気を失ってしまう。これが、ぼくのよくあるパターンだ。
　さて、今日はもう少し実戦的とでも言うべき準備をしておこう。会場までの移動を考えた装備品のチェックだ。
　ぼくが売るのは薄い本ではなく、小さな缶バッジ。120個程度あるが、小さなダンボールに収まるし、重量も1kg程度だ。紙よりずっと軽い。だが、売り物以外にも飲み物だとか熱中症対策グッズなども持っていかなければならないだろう。そう考えていくと、どんどん装備品が増えていく。売るものより、飲み物の方がずっと重い。
　普段使っている肩掛けカバンやリュックには収まらないボリュームとなってしまった。
　これ以上大きなカバンとなると、旅行用のキャスターがついたトランクしかない。ぼくのトランクは観光で海外旅行をするような人が持っているような大きめのものではない。それでも腐ってもトランクだ。宿泊なしの半日の外出をするためのカバンとしては、あまりにも大きく感じられる。
　しかも、このカバンを使うのは数年ぶりだ。前に使ったのは、イギリス出張の時だったはず。その次が夏コミか。カバンの心境は、いかがなものだろうか。

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