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耳栓を凌駕する

by 唐草 [2016/08/30]



 耳栓を愛用している人ってどのくらいいるのだろうか?大きな音のする場所で作業する人は、耳の保護のために利用しているだろう。また、安眠のためや、集中力を高めるために耳栓を使う人もいることだろう。普段のぼくは、雑音を絶って集中力を高めるために耳栓を使っている。
 リフォーム工事の騒音の中でも耳栓があれば快適に眠ることができる。耳栓がなかったら体調を崩していたかもしれない。
 耳栓の遮音力がいかほどなのかは、実際に耳栓を使ったことのある人でないとわからないだろう。耳栓の素材や形状によっても遮音力に差はあるので一様に説明するのも難しい。ぼくは耳にフィットするウレタン製の耳栓を使っているので、かなり高いレベルの遮音効果を得ている。
 ただし、まったく音が聞こえなくなるということはない。
 耳栓を使っていても面と向かっての会話ならできる。集中力を高めれば、テレビの音も聞き取れる。あくまで聞こえにくくなっているというレベルだ。空調の音や衣擦れのような小さなノイズは完全に消えるが、大きな音は遠くで鳴っているようになるぐらい。
 それに本当に大きな音は耳だけで聞いている訳ではない。体に響く振動などからも音を感じている。
 今朝は、耳栓を凌駕する音を耳にした。
 それは、猫がゲロを吐く音。寝ているぼくが、もっとも警戒している音だ。これは、寝ている時に本棚の上からゲロを吐きかけられた者にしかわからない危機感だろう。
 工作機器の動作音が響く中で、耳栓をして寝ていたというのに猫がゲロを吐こうとしている音に反応して目が覚めた。機器回避の本能である。人体の脅威を感じた一瞬だった。

※ゲロの被害は、ほぼゼロでした。