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守秘義務

by 唐草 [2018/01/16]



 どうしても覚えられなかったり、口にする度に間違えてしまう言葉がいくつかある。何度も間違えているので、もはや何が正しいのかさえ分からなくなりつつある。
 そんな言葉の1つが、「守秘義務」である。
 別に難しい言葉でもない。滅多に耳にすることの無いような珍しい言葉でもなければ、専門用語でもない。
 でも、ぼくはことあるごとに「守秘義務」という言葉を間違える。まちがえて「秘守義務」と言ったり、タイプしてしまうのだ。
 秘密を守る義務だから、ついつい「秘守義務」と言ってしまう。大和言葉的なアプローチで考えれば、「秘守」という順番になっても違和感は無い。でも、これは漢語的な熟語である。英語と同じように動詞が先に来るべきである。漢文風に読むのならレ点が添えられるべき熟語である。
 このように冷静に頭で考えれば、どちらが正しいのかはすぐに分かる。でも、とっさの時に分からなくなってしまう。間違えて「秘守」と言ってしまったことが何度もあるので、ぼくの頭の中では「秘守義務」という言葉の音に違和感を覚えなくなってしまっている。しかも、この語を間違えて覚えてしまっていることを把握しているので、とっさに思いついた方が間違いに違いないと判断してしまう。だから、先に正しい「守秘義務」が思い浮かんでも、間違いかもしれないと疑ってしまうのだ。
 まさに泥沼状態。自分自身で何が正しいのかまったく分からなくなってしまう。
 こんな感じで間違えまくる言葉は、「守秘義務」の他にもある。「備忘録」という言葉も苦手である。間違えて「忘備録」と言ってしまうことが多い。理由は「守秘」の時とほぼ同じだ。
 実は、この記事を書く際もけっこうヒヤヒヤしていた。普段から間違えまくっているので、PCが誤った漢字変換を学習してしまっている。ぼくのPCだけでは、どちらが正しいのかを判断することができない。ググりながら記事を書いている有り様だ。
 間違えないように「忘備録」に「秘守義務」と書いておこう。