by 唐草 [2016/07/30]
今日は、土用の丑の日らしい。絶滅危惧種のウナギを一気に絶滅へと追い込む奇祭が日本で開催されているらしいと誤解されてもおかしく無い勢いでウナギが調理されている。ウナギ好きのひとりとして資源保護と食文化の両立について考えたりしてしまう。
土用の丑の日にウナギを食べるという伝統を作ったのは、かの平賀源内という説が有力だ。さすが江戸の発明王。言葉巧みに文化を創りあげてしまうなんて、現代で言えば優秀なコピーライターのような存在だろうか?
ただ、ウナギがあまりにも前面に押し出されてしまったが故に本来の「う」の付く食べ物を食べるという伝統が薄れてしまった感もある。ウナギがなければ土用の丑の日の食事なんて習慣自体消えてなくなっていたかもしれないので、平賀源内の功罪を白黒つけることはできないだろう。
本来の伝統である「う」の付く食べ物って、どの程度まで許容されるものなのだろうか?
「梅」なんていうのは、伝統的な食材だしOKな感じがする。電車の中のミニ情報番組では「牛」ということで牛肉を推していた。
では、もっと広義に解釈を広げて「魚(うお)」というのは、どうだろう?確かに「う」が付いているがこれでは範囲が広すぎな感もある。
じゃあ、もっとピンポイントな商品名はどうだろう?「うまい棒」だって立派に「う」が付いているぞ。うーん、ジャンク感ありすぎてダメかな?