by 唐草 [2014/05/23]
金曜日の授業は大変だ。
まず、金曜というのが良くない。明日は休みだと思うとやる気も20%ぐらい減ってしまう。そして、3,4,5限というのが、もっと良くない。1週間の最後の最後に3限連続の重いものがあるかと思うとさらにやる気がなくなってしまう。
学生側も教員側も、本当にやる気の出ない時間割のコマだ。
だが、問題はコマだけではない。教室にも問題がある。
ぼくが担当している演習の教室はいわくつきの教室。もっともいわくと言っても「受講生が必ず留年する」とか「就活に失敗した学生が首を吊った」というようなオカルトに類するものではない。教室が現在の配置になるまでにちょっとした経緯があったらしい。
なんでも、初めは小さな演習室を5つ作ったらしい。でも、小さすぎて活用できなかったそうだ。そこで、壁をぶち抜き5つの部屋を合体させて大演習室へと変更をした。ところが、基本設計が小教室なのでそれを寄せ集めても大教室として機能させることはできなかった。
仕方がないので、現在は大教室に2つのパーティションを配置して擬似的に3教室という状況を作り出して授業を運営している。
つまり、ぼくが講義を行っている教室には壁がないのだ。また、音響設備も独立していない。
その結果、教室用のマイクが設置されていないという悲惨な状況になっている。
3限、つまり4時間半にわたって地声だけで授業を進めていくのは本当に大変だ。演習なのでずっとしゃべっているわけではないけれど、ノド飴と飲み物がないと声がかれてしまう。
ノドへの負担も大きいが、忘れてならないのが腹筋への負担。普段ボソボソしゃべっているぼくは、腹式呼吸的な発声とは無縁の世界に住んでいる。そのため、地声で授業を終えた後は、本当に腹筋運動をしたかのように腹の筋肉が痛くなる。
だから、金曜の授業は大変なんだ。