by 唐草 [2017/02/17]
ぼくの部屋は、北向き。冬は、いつでも寒い。吐く息が白くなっても不思議はないし、カップの中の水が凍っていても納得できるほどだ。まぁ、氷点下にはならないけど。
そんな訳で、今日も朝からエアコンが大活躍。自動運転でぬるい風を一生懸命吹き出していた。
12時を少し回った頃、昼食を買いに外へ出た。
暖かい。
そうだ、今日は天気予報で暖かくなると言われていた(そして明日が急激に寒くなると言う嬉しくない注意もついていた)。
天気予報は見事に当たった訳だ。この的中は嬉しい結果だ。
これじゃあ、ダウンコートなんて着てられない。トレンチコートだって暑く感じるだろう。春物のパーカーを引っ張り出して買い物へと向かった。
買い物からの帰り、ふと気がついた。
この外の気温って、暖房が稼働しているぼくの部屋より暖かい。だったら、エアコンを消して窓を開けた方が部屋が暖まるはずだ。
意気揚々と北向きの自室の窓を全開にしても、暖かい南風が吹き込んでくることはなかった。この寒い部屋には、力強い春一番さえも届かないのだ。
直接の風は入ってこなかったものの、久々に開け放たれた窓からはぬるい風が弱々しく入ってくる。そんな空気でもエアコンよりずっと熱量を運んできてくれる。
今、窓を全開にしているのだけれど部屋は暖かい。エアコンが作り出す部屋の高いところだけが暖かい人工的な暖かさとは違う、大きな包容力のある暖かさ。こう言う、気温だと雑に生きても平気そうな感じがする。だから、ついつい気が緩んでしまう。
仕事が進まないのは、この暖かさのせいに違いない。きっとそうだ。
2月に窓を全開にできるなんて貴重な1日なんだから、カリカリせずにのんびりしていよう。