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夢に見るほど苦手

by 唐草 [2023/04/09]



 寝ている間に見る夢の正体って一体何なんだろう?古くは抑圧された欲求の発現だとも言われていた。最近では脳の記憶の整理的な機能を果たしているのではないかという意見を読んだこともある。長きにわたって心理学者や脳科学者、医者が研究し続けているが、これといった正解がまだ見つかっていないようだ。
 それなのに夢を見ているときの脳波パターンから夢のビジュアルをコンピュータで再現できるようになってきているらしい。そう遠くない未来に夢さえもシェアできる時代になるのだろうか?
 技術の進歩は目覚ましいが、素直には受け入れがたい面もある。自分自身でも正体のわからないものを誰かに見られるのは、公然の秘密を覗かれるようで恥ずかしい。
 ぼくはけっこうな頻度でカラフルな夢を見る。残念なことにその多くが、悪夢と言うほどではないが不愉快なものだ。多くの場合、どこかへ行こうとするもたどり着けなかったり、何かをしようとするも上手くいかないという展開だ。そんな夢を見るとヒリヒリとした心の乾きを感じて目を覚ますことになる。
 どうして悪夢ばかり見るのだろうか?古い心理学者に言わせれば、ぼくの精神が追い詰められているということになるかもしれない。だが、そうは思わない。
 頻度は低いが、ニヤケ顔で目覚めることもある。夢の中身はまったく覚えていないが、とにかく楽しかったという感情に包まれて目覚めるのだ。このことを考えると、マーフィーの法則と同じようにイヤな夢のほうが記憶に残りやすいというだけのことかもしれない。
 最近、よく見る悪夢がある。
 急いで何かを調べたいのに、スマホのフリック入力が全然できなくなるという夢。ぼくは元々フリック入力が大の苦手。五十音を頭の中で唱えながらたどたどしく指を動かすレベル。でも、夢の中のぼくはもっとひどい。
 入力する文字を間違え、やっと入力できても選択する予測変換を間違える。それを消そうとすると消す場所を間違える。とにかくスマホの文字入力で考えられるすべての間違いを何度も繰り返す。そんな夢をよく見る。
 こんな夢だと朝から疲れる。