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マウスパッドの効力

by 唐草 [2023/04/12]



 部屋を掃除したら懐かしいものが見つかった。本棚の上に無造作に積まれた数百枚の雑紙の束の間からマウスパッドが出てきたのだ。もうこれはちょっとした発掘と呼んでいいレベルの出来事。見つかった黒いマウスパッドを見ると2つの意味で懐かしさがこみ上げてくる。
 まず1つは、ぼくがマウスパッドを使っていたのが10年以上前という懐かしさ。トラックボールを使うようになって以来、マウスパッドは無用の長物になった。それもそのはず、トラックボールは本体を動かさないからだ。マウスパッドの上にトラックボールを置いても無駄に高くなって使いにくくなるだけ。
 もう1つの懐かしさは、技術の進歩にある。今のマウスはマウスパッドなんてなくても十分に使えるので、マウスパッドという存在が消えつつある。マウスにボールが入っていた頃は、机がフラットでないとボールが転がらなかった。ボールの次に普及した初期の光学マウスは、机の素材に影響されやすかった。ぼくのPCデスクは、PCデスクを謳っているにも関わらず当時の光学マウスと相性が悪かった。なので、マウスパッドは欠かせなかった。
 それも過去のこと。
 ぼくは相変わらずトラックボールを中心に使っていてマウスの出番は少ない。数少ないマウスの出番は、3D関連の操作とゲームで遊ぶとき程度。でも、今のレーザーマウスは性能が良いのでマウスパッドなんてなくてもなんの問題もない。
 この状況を考えれば、マウスパッドを使わなくなるのは当然で、使わなくなったことすら意識しない。
 せっかく発掘したマウスパッドをどうするべきか?合理性だけで考えれば処分するのが一番。でも、使えるものを捨てるのはもったいない。
 ならば、あえて使ってみよう!
 ということで、マウスパッドをキーボードの右側にそっと置いた。
 使ってみたら意外と良いものだった。まず、マウスの滑りがいい。これは当然のこと。それ以外にも予想外の効果があった。
 マウスを動かせる範囲が制限されることで姿勢が崩れなくなった。ひょっとしてマウスパッドは腰に効く?