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マイラッキーナンバー

by 唐草 [2023/04/29]



 数に吉凶を見出すのは洋の東西を問わずあり、避けるべき数を「忌み数」と呼ぶ。
 日本だと「死」と同音だから4を忌避する。旅館なんかだと4号室が欠番になっていることは多いし、そもそも4階がない場合もある。現代的な感覚からすればダジャレと大差ない考え方だが、言霊が重視されていた古い時代であれば無視できないことだったのだろう。
 欧米では13が忌避されている。キリストの処刑日が13日の金曜日だったことに由来すると聞いたことがあった。だが、聖書から処刑日は特定できないそうだ。どうも13日に処刑されたから忌み数となったのではないようだ。ヨーロッパでは古くから13が忌避されていて、不吉な処刑日を古くから忌み数の13に後付したという説が有力。
 なお、ヨーロッパでも日本と同じく13号室がなかったり13階がなかったりする例もあるそうだ。数自体に何の意味もないのに人が後から意味づけして勝手に恐れる。そして、数も文化も異なるのに同じような対応をするのは面白い。
 欧米で避けられがちな13だが、ぼくにとってはむしろラッキーナンバーかもしれない。
 この5年ぐらいずっとmacOS 10.13 High Sierraを使ってきた。そして、先日それをmacOS 13 Venturaにアップデートした。
 もちろん験担ぎやダジャレ、もしくは迷信への反骨精神から13を含むバージョンナンバーのOSを導入したのではない。使いたい機能やソフトの対応具合、OSの成熟具合など実用面を重視した結果、偶然にも13を含むバージョンの都合が良かっただけのこと。
 数年越しに重い腰を上げてシステムを刷新したら2回続けて13が付いてきた。ただの偶然だが、因縁めいたものを感じてしまう。やはりぼくとて忌み数の文化からは逃れられないようだ。だからこそ、あえてラッキーナンバーとか言うのだろう。
 さて、次期Windowsは12になる。さらにその次はWindows 13になるのだろうか?それとも忌み数を避けてxpとかVistaみたいな名前になるのだろうか?最先端のテクノロジーと古くからの文化の衝突が今から楽しみだ。