カレンダー

2023/04
      
      

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

まずは完成させる

by 唐草 [2023/04/24]



 Twitterにも時々進捗を報告している通り、昔作ったローグライクゲームのリマスターを作っている。計画通り進めばそのゲームが、インディーズゲームディベロッパーとして新生するカラクサラボのゲームの第一弾になる。
 『風来のシレン』シリーズを筆頭に国内のクラシックなローグライクは新作の音沙汰がない。この状況を鑑みるとターン制ローグライクが求められているとは言い難い。冷静に市場分析をすればそう結論づけることになる。
 だが、そんなこと知ったこっちゃない。
 インディーズなんだから自分が遊びたいものを自分のために作る。そして、誰もダウンロードしてくれなくても文句を言わないと腹を括っている。
 そんな訳で4月になって以来、UNITYと格闘する毎日が続いている。今は、ダンジョン外のメニューとセーブデータの制作という地味な部分に取り掛かっているのでモチベーションは下がり気味。とは言え、ゲームになくてはならない縁の下の力持ち的な要素なのも確か。料理で言えばコース前菜の下ごしらえみたいなもの。腐らずに作業を続けていきたい。
 今の制作は、単に製品開発というだけではない。ゲームを作るという一連の工程を確認するという大きな役割がある。
 理屈ではゲームを完成させるためにどんな作業が必要か知っている。しかし、それは教科書に書かれたようなきれいな知識でしかない。間違ってはいないだろうが、ぼくの経験や体験から生まれたいわば血肉のような泥臭いものとは違う。なので、まずは現代的なPCゲーム作成の一連の流れを体験して、その工程の長さや険しさを身をもって知ろうとしている。
 回りくどい方法を選んだのは、今までに書いたどんなプログラムも右も左も分からない最初のバージョンで四苦八苦したから。まともになるのは、いつだってバージョン2からなのだ。
 長編小説を書き上げる最大の練習は、どんなにクソでも良いから一通り目標の枚数を書くことだと聞いたことがある。原稿用紙200枚の道のりを身をもって知るのが大事だとか。ジャンルこそ違えど、今ぼくが取り組んでいるのもまさにそれ。そんな感じのリマスタープロジェクト。