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AIへの頼り方

by 唐草 [2024/04/10]



 ゲーム制作作業を効率化するためにAIを活用するべきだ。特にぼくのようなマンパワーに頼れない個人開発者こそAIを賢く利用するべきだと考えている。
 「自分でプログラムを書くよりもChat GPTに頼ったほうがいい」なんて話もある。確かにChat GPTを使えば任意の言語の目的のコードを返してくれる。ぼくも「Unityで動作するローグライクのコードを出力しろ」と命令したことがある。
 確かにそれっぽいものは出てきた。それはUnityの基底クラスであるMonoBehaviourを継承したC#のコードだった。でも、動かなかった。それもそのはず、ターミナルで遊ぶオリジナルのローグのソースコードをC#に書き換えただけのものだったからだ。
 このことからも分かるように、現時点の生成AIができるプログラミングは初心者レベル。ゲーム開発などの複雑な用途では役に立たない。だが、逆に言えば自分が初心者レベルの作業はAIに任せたほうが合理的だと言える。
 ゲーム開発には様々なスキルが必要だ。ルール設計、シナリオ作成、キャラクターデザイン、UI設計、プログラミング、サウンドデザインと列挙していたらキリがない。
 そんなスキルの中でぼくがもっとも苦手としているのが作曲。生まれ持っての音楽的素養が皆無(音の高低を聞き分けられない&リズムを維持できない)な上に何の音楽理論も知らない。これで作曲しようというのは、目をつぶってデッサンするよりもひどい試みだ。挑戦には価値があったとしても、結果がゴミなのは確定している。
 という訳で、ゲームのBGMはすべてAIに作ってもらうことにした。音楽には確固たる理論があり、そして学習対象となる音楽は楽譜というノーテーションでデータ化されている。つまり、作曲は生成AIと最高に相性が良い。一方で、データ化しにくい演奏や歌唱と言った表現部分はまだ物足りない。
 ネットにはいくつもの音楽生成AIを使った作曲サービスがある。それらを試してイメージにあう曲を作ろうと考えている。
 自分の苦手を補うためにAIを活用する。これがもっとも合理的なAIの使い方だろう。