by 唐草 [2022/10/19]
ランダム性の高いゲームが好きなぼくは、ローグライクがけっこう好きだ。自分好みのローグライクで遊びたいというモチベーションで自作してしまうぐらいには好きだ。これって食べるのが好きだから自分で調理までしてしまうタイプと同じだろう。料理することがそれ自体を楽しむのと、食べて味わうことを楽しむことには大きな開きがある。けれども、その料理が好きなことには変わりない。
ローグプレーヤーとしてのぼくのスキルは低いけれど、たとえ裏ダンジョンがクリアできなくてもそのゲームが好きであることには変わりない。自分好みのものを作ってしまうんだから、ローグライクが大好きだと言って差し支えないだろう。
はい、大好きです。
以前にも書いたけれど、ぼくはカジュアルにランダム生成のステージを楽しむのが好き。詰将棋のような緻密さを楽しむプレーヤーではない。だからローグライクよりもローグライトを好む。死線をくぐり抜けるスリルよりも、計画がうまく運んだときの気持ちよさを求めているのだろう。
ローグというゲームは、様々な派生を生んでいる。今ではアクション形式のものも多い。限られた空間で同じ敵を使い回すことが許容されるジャンルでもあるので、インディーズでは様々なローグライク/ライトが登場している。その多くが、開発しやすさもあるがPCゲームとなっている。
スマホでローグに挑んだゲームもあるが、どれもゲーム市場に大きな爪痕を残せてはいない。
1プレーに時間がかかること。そして失敗したら振り出しに戻ってしまうこと。ローグをローグたらしめるこの2大要素は、致命的にスマホと相性が悪い。また手っ取り早く稼ぐために死ぬたびにコンティニュー課金を求めるのは、昔のゲームセンターのよう。「お金を稼ぐために難しくしているんだ」と炎上するだろう。
スマホ向けにローグを作るんだったら1プレーは長くても3フロアで5分。デスペナもあるけれど、成果がゼロになるのは論外だろう。そういうことを考えるとスマホ向けローグは、カジュアルでウルトラライトでハイスピードなものになるだろう。
果たしてそれをローグと呼んでいいのだろうか?