by 唐草 [2023/02/17]
先日、ヨドバシカメラのテーマソングは19世紀生まれのアメリカ愛国歌『リパブリック讃歌』の替え歌だと得意げに紹介した。ヨドバシカメラを訪れたアメリカ人は、アップテンポにアレンジされ、オリジナルから遠く離れ愛国心のかけらも無いご当地ソングへと変わった曲をどのような気分で聞くのだろう?と話を結んだ。
アメリカ人の知人がいれば聞いてみたいが、ぼくの交友関係は狭いので聞ける相手なんて誰ひとりいない。ならば、逆転の発想だ。
ぼくが海外の店舗で日本の古くからある曲の替え歌を聞いたらどう思うのかを想像することにした。次に挙げるように各要素を対になるように考えてみよう。
新宿駅→グランド・セントラル駅(NYC)
ヨドバシカメラ→BEST BUY
山手線&中央線→市営地下鉄 & ハドソン線
(JRの対ならアムトラックのほうが良いが、それだと山手線感がないのでこのチョイス)
とここまではWikipediaを参考にいい感じの対応を考えられたと思う。でも、肝心の曲が決まらない。国歌ほど公的ではなく、それでいて多くの世代が日本を感じる古い曲って何があるだろう?戦前の日本ならいくらでも愛国歌があったかもしれないが、今の日本で愛国心に訴えかける広く認知された曲はすぐには思いつかない。
ナショナリズムとは少し違うけれど郷愁と解釈すれば、童謡や唱歌が近い存在かもしれない。ならば『赤とんぼ』はどうだろうか?これなら世代を問わず多くの日本人が聞いたことがあるだろう。
と言うわけで、以下のように仮定して想像を巡らせたい。
日本人観光客がNYCのBEST BUYでアップテンポに編曲された鉄道路線を歌う『赤とんぼ』の替え歌を聞く。
書いていて気が触れたのかと思うほど意味不明な状況だ。ブッ飛んだ状況過ぎて、おそらく『赤とんぼ』だと気づかない。気付いても「古い曲をよく知っているな」と感心するだけだろう。
と言うことは、ヨドバシカメラを訪れたアメリカ人が自国の愛国歌をハチャメチャな替え歌にされているのを聞いても、気づかない可能性が高いということなのか?
国際平和のためにそうあって欲しい。