カレンダー

2012/04
     
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

放熱器

by 唐草 [2012/04/04]



 我が家のルータなどのネットワーク機器が、お風呂場で使う金属ワイヤ製のシャンプーラックに収まっているという話は何度か書いた。金属ワイヤでできたラックの放熱効率は抜群なのだが、それでも機器は熱を持つ。光回線端末装置の底面の一番熱くなる部分は変色していた。
 これはまずいと急いで古いCPU用のヒートシンクを設置したところ、これが大正解。熱を持つことを忘れてしまいそうなほどに冷却できた。ファン無しでもヒートシンクの効力は絶大だ。
 こういう事実を知ってしまうと、光回線端末装置の次に熱くなっている無線LANのベースステーションの温度が妙に高いように思えてくるし、今まで熱いとは一度も感じたことのないルータでさえ熱を持っているように感じられる。ヒートシンクを置くだけで冷やせるならばぜひとも導入したい。
 そこで今日は、秋葉原へ出たついでにヒートシンクを探すことにした。
 ヒートシンクというものは、PCを自作したことがある人にとってはなじみ深いパーツだと思う。CPUの性能を活かすも殺すもヒートシンクと冷却ファンの組み合わせで決まる部分があるからだ。この経験を元にぼくは、PCパーツショップを尋ね歩いた。確かにどこのショップにも最新のCPU用のヒートシンクが売られている。だが、それらはあまりにも大きいし、何より高い。ルータを冷やすには役不足だ。次いで中古パーツを売っている店で旧型のヒートシンクを探すも収穫は無し。
 あらかた店を訪ね尽くして途方に暮れた。いったいどこへ行けば小さなヒートシンクを買えるのだろうか?
 はたと気がついた。ぼくは大きな思い違いをしていた。ぼくが今までに触れてきたヒートシンクはCPU用の物だけだった。だから、ヒートシンクはPCパーツのひとつだと考えていた。でも、これがそもそもの間違い。ヒートシンクは、CPUだけでなく熱を持つ様々な電子機器の冷却に用いられている。だったら、電子部品屋に行けばいいではないかと気がついた。
 その判断は正しく、無事に目的のサイズのヒートシンクの購入に成功した。
 完全に自分の視野に写る世界だけがすべてだと思い込んでいたのが今日の敗因。きっとこんな感じの思い違いや必要十分条件を逆に捉えてしまっていることってたくさんあるんだろうな。もっと頭を冷やさないとダメかも知れない。