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8件の恐怖

by 唐草 [2012/04/10]



 GWぐらいに公開できたら嬉しいなと目論みながら暇を見つけてはチマチマとプランを練っている新作ゲームがある。ニュースワード検索、Amazon書籍検索に続く検索大戦3にあたるゲームだ。プランが固まってきたので、今日は初めて実践的な作業に取りかかった。
 ゲームバランスを確認するための事前調査とそれに基づくAI挙動定義ファイルの作成だ。こう書くと小難しいことをしているようだが、単純に言えばGoogleで検索をして、その結果を表にまとめるだけ。
 単純な作業だが、対象となる語が約7万語ほどある。ちりも積もれば山となる。とてもひとりでこなせる量じゃない。ぼくは、迷うことなく7万語を検索にかけて結果を取得するスクリプトを書き上げた。
 1件の取得に最大0.5秒程度かかるので、全部終わるまでには10時間ぐらいだろうか?サーバに頑張ってもらおう。スクリプトを実行するコマンドを打って放置をきめた。
 とは言え、途中経過が気になるもの。エラー終了対策として、結果を進行に合わせて複数のファイルへ保存するように設定してある。終了した部分のファイルを覗いて驚愕した。
 すべての検索結果が8件と記録されている。
 慌ててスクリプトを停止して確認するが、スクリプトに問題はない。320個以降の結果がすべて8件になっている。
 いままで散々いたずらをしてきたぼくの脳が囁いている。Googleからアクセス制限を喰らっていると。
 試しに手元のPCのブラウザから検索を行うと正しい結果が帰ってくる。でも、同じPCからスクリプト経由で検索をすると8件になる。また、『ググレカスの乱』で遊ぶとどんな言葉を選んでも8件になる。
 サーバもPCも同じルータを通るので見かけ上のIPアドレスは同じだ。検索を行うソフト次第で結果が変わる。つまり、IPアドレスだけの制限ではなく、IPアドレスとCookieの有無で環境を見分けているようだ。
 待っても一向に状況が改善しない。結局、IPアドレスを変更するためにルータを再起動させて事態を強引に打開した。
 事前調査は大失敗に終わった。
 このままだと検索大戦3の作成は厳しいな。お蔵入りした『ググレカスの乱』の改変版でお茶を濁すか…。
 誰か親切な人が7万件検索してくれるというなら…。