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だいたい1ヶ月

by 唐草 [2012/04/09]

　そうだそうだ、昨日近所のしだれ桜が見事だったんで数枚写真を撮ったのを忘れていた。花が流れる滝のように見えるしだれ桜は、昨日が満開。晴れ渡った空の青さとソメイヨシノよりずっと濃く鮮やかな花びらが織りなすコントラストが、これでもかと言うほどに春らしさを醸し出していた。
　家のすぐ側に桜の見事な場所があると春はちょっと得した気分になれる。そこは桜の苗木を育てている畑なので、桜を口実に酒を飲むだけの騒がしい連中がいないのも良いところだ。純粋に桜を見たい人たちが三々五々集まって、風にそよぐしだれ桜を静かに見ている。ぼくもそんな人たちのひとり。
　写真を撮っているときに思い出したのだけれど、2月の末の大雪の日にもこの畑で写真を撮っていたはず。ここの過去ログを見たら案の定大雪の日の写真がアップしてあった。
　その差が分かり易いように大雪の日と昨日の桜の写真の2枚を並べてみた。それが今日の写真。構図が微妙に違うけれど、どちらもほぼ同じ場所を撮影した写真。でも、とてもそうは思えない。撮った本人でさえにわかには信じがたい差がある。
　左半分が2/29の写真で、右半分が4/8の写真。約一月でこんなにも変わるものなのか。この写真を見ると今年の冬がいつまでも居座り、春が突然やってきたというのがよく分かる。
　雪の多い地方に住んでいる方には分からないだろうけれど雪の少ない関東に住む人間にとって雪は、桜と同様についつい写真に納めたくなる季節の風景。雪の日に子供のようにはしゃいでいる関東の人を見ても大目に見て欲しい。
　気持ちのいい春の日は、駆け足で通り過ぎて行ってしまう。その前に静かなお花見スポットをもう何カ所か回っておこう。

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