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都市伝説

by 唐草 [2012/04/13]



 暇な時や集中力が切れているときに2chのまとめサイトにアクセスするのは大変危険な行為だ。それは重々承知しているのだけれど、ついつい食べすぎてしまうのと同じように何度もまとめサイトを訪れてしまう。そして、これが一番恐ろしいのだが、一度訪れたら最後、スナック菓子の封を切ってしまうと袋が空になるまで手が止まらないのと同じように際限なく読みつづけてしまう。
 今日は、まさにそんな日だった。
 ぼくが際限なく読みつづけてしまうジャンルは2つある。1つは、おもしろいコピペや画像が際限なく列挙されている「笑ったら負け」系のまとめ。笑ったら負けだと思っているのでおもしろくても笑い声はあげないが、ニヤケ顔でページをスクロールさせていることだろう。
 もう1つの読みふけってしまうジャンルは、ホラー系の話だ。都市伝説や怪奇話があると「笑ったら負け」系以上に読み込んでしまう。何年も前に「ネットロア」にハマったという話を書いた記憶があるが、いまだに飽きてはいない。
 それなりにド背筋に冷たいものを感じながらキドキして読んでいるのは事実だが、紹介されている話を信じているわけではない。フィクションだと割り切って、ツッコミを入れないようにしながら素直に恐怖して楽しんでいる。言うなれば、『世にも奇妙な物語』を見たり、ホラー小説を読んでいるときのような心持ちで楽しんでいる。
 ネットで紹介されているさまざまなホラー話を読んでいると、ぼく自身がどういう状況を恐怖として捉えているのか、そして世間ではどんな話が恐怖とされているのかがおぼろげながら見えてくる。ぼくの好みは、心霊物よりも都市伝説系のようだ。死人よりも生きている人間の方がずっと怖いし、横溝正史作品の世界のような隔離された辺境で起こる怪奇よりも江戸川乱歩的な街角で起きる身近な怪奇に恐怖を感じてしまう。
 いつも通る場所にそんな怪奇が潜んではいないかと目を凝らしてみるのだが、ぼくのまわりはいつも平凡で退屈。