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カードで節約

by 唐草 [2014/03/10]



 ネットで「今、物を持たない暮らしが流行っている」というような記事を読んだ。
 家はもちろん、家具や家電もレンタル。毎日勤める会社もなくしてノマドな働き方。そんなスタイルが紹介されていた。
 「断舎利」なんて言葉が流行ったこともあったが、最近は物を持たない生き方に注目が集まっている。価値観が多様化してありとあらゆる物が身近になった今、ステータスで何かを持つというのはもう時代遅れなのだろう。
 ぼくは、前々から公言しているが物を持たない暮らしを実践しようと心がけている。家具や服なんかは最小限に抑えているし、毎日の会社勤めもしていない。ちょうど記事で紹介されているようなスタイルに近い。
 ただ、その記事の中でどうしても納得のいかない部分があった。
 記事では、「現金を持つことすらやめてすべてをカードで済ませましょう」と書かれていた。確かにカードを持てば、ATMに寄る手間も省けるし、財布の中が小銭で溢れることも無いだろう。その点には納得できた。
 だが、「カードを使えば、毎月明細が届くので資金管理が楽になる」と「使った額が見えるので節約になる」という件にはどうしても納得できなかった。こんな話、初めて聞いた。
 一般的に自己管理能力が低い人間がカードを持つと利用限度額まで使ってしまい借金生活に入ると警告されているのをよく耳にする。確かに、財布にも口座にも現金が無くても買い物ができるカードは恐ろしい。実にスマートな金貸しだ。明細が届いてからでは手遅れなのではないだろうか?
 現金ですら散財するようなタイプの人間がカードを持てば節約できるなんて到底信じられない理論だ。
 どうもこの記事おかしいな。そう思ってよーく記事の周囲を確認して気がついたことがある。
 カード会社の広告が出ていた。
 この記事、ステマか。
 それなら納得だ。
 カードすら持たない暮らしってのもいいものですよ。欲しいものが目の前にあってもすぐには買えないので、物も増えないしお金も貯まる。「断舎利」の一歩目はカードを捨てるところから始めてみよう。露骨なステマを目の当たりにして、そんなことを思ったカードを持ってないマイノリティーの意見でした。