by 唐草 [2014/03/14]
本日は、我が家で日々繰り広げられている畳を巡る戦いを記しておこう。昨年若ネコが我が家にやってきて以来、戦いは日々激化の一途をたどっている。もう後戻りはできない。
そう、ヒトとネコの戦いだ。
我が家には小さいながら和室が一間ある。畳と襖と障子のある正統派の和室だ。入り口は、扉だけれども。
さて、ネコにとって和室とはアスレチックと同義である。障子は、紙を破くおもちゃであると同時にさんを登るものである。日本の若ネコの多くは、障子に張り付いて大きくなる。
おもちゃは、障子だけでない。畳もおもちゃである。
ネコにとって畳とは、広大な爪研ぎそのもの。畳の前では、市販の段ボール製の爪研ぎなんて見向きもしない。海辺に小さなプールが置かれているようなものだ。なにが悲しくて狭い方で遊ばねばならないのだ。
そんなわけで、我が家の障子には紙がないし、畳はボロボロだ。
ただ、ヒトだって破壊される畳を黙って眺めているわけではない。それ相応の対処はしている。だが、対処をすればするほどネコの攻撃は激化していく。
畳で爪研ぎをすることに業を煮やしたヒトは、畳の上にゴザを敷いて畳を守ることにいた。確かに畳を守ることには成功した。
だが、ネコは次の遊びを見つけ出した。
ゴザの下に潜るのようになった。
下に潜られるとゴザはすぐにずれてしまう。そして露出した畳で爪研ぎを始めてしまう。
そこでヒトは、次の一手を打ったら。
ゴザを大きな画鋲のようなゴザピンで固定した。これでゴザの下に潜ることはできなくなった。ヒトの完全勝利である。
と思ったのも束の間。
ネコは器用にも牙でピンを抜くことを覚えた。抜いては、じゃれてピンをどこかにやってしまう。どんな角度でどんな位置に刺してもあっさりと抜いてしまう。
お陰で我が家の廊下には、長さ3mぐらいの画鋲が不意に出現することになった。実に危険。刺さったら大怪我だ。
現在のところ畳を巡る戦いは、ネコ側が優勢である。苦戦するヒト側の次の一手が待たれる。