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ウイルスを作るのなら

by 唐草 [2014/03/20]



 タブレットでwebを見ていると立て続けに「ウイルスに感染しています!」って感じのダイアログが出る。先日書いたように、この警告が偽であることは分かっている。
 ただ、こういうのを見ているとタブレットにもアンチウイルスソフトが必要なのかなぁと感じてしまう。しまった、広告の戦略に乗せられそうだ。
 ここでちょっと考え方を変えてみよう。
 もしぼくがウイルス制作者だったら、どんなウイルスを作るだろうか?
 やはりターゲットの多い場所を狙うだろう。下手な弾でも数打ちゃ当たるって発想だ。
 その考えだとWindows向けのウイルスを作ることになるだろう。これは先例がたくさんあるし、きっと作り易い。ただ、アンチウイルスソフトが発達しているので、作った物が動くかどうかは分からない。きっとはじかれてしまうだろう。
 で、次にiOSを狙いたいと考える。だが、iOSのアプリはAppleが管理しているし、あのOSは特権を奪取しにくい。アプリの構造がサンドボックス化されていてひとつのアプリから他のアプリを操作したり、他のアプリが作ったファイルにアクセスするのが非常に難しい。開発が非常に困難。また脱獄者だけを相手にするのでは、母集団が小さくて効率的ではない。
 続いて多い層となるとAndroidだろう。内部構造はLinuxの親戚のような物なので、PCウイルスの知識で対応出来そうな気もする。iOSというかAppleのユーザを縛るレベルのセキュリティーに比べると自由度の高いAndroidは、残念ながらセキュリティーが低いことを認めざるを得ない。だが、それよりも攻撃者にとって利点になることがある。
 Androidのリスクを理解しないで使っているユーザが多いことだ。
 どんなに優れたセキュリティーシステムがあっても、使う側が理解していなければなんの防御力も発揮できない。
 メーカーの都合でOSのアップデートサイクルから外されてしまった古いAndroid端末。プリインストールのアプリが脆弱性を持っている端末。多くの人が手を加えたことでほころびは大きくなってしまう。
 そここそ攻撃者の狙い目だろう。
 今ぼくがウイルスを作るのなら、絶対にAndroidを狙う。
 ってことを考えると、やっぱりアンチウイルスソフトを入れた方が良いのかなぁ。