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業務スーパー

by 唐草 [2014/12/23]



 近所に業務用食材を扱うスーパーがある。生鮮食料品は置いていないので利用する機会は少ないのだが、冷凍食品の充実ぶりには目を見張るものがある。ホームセンターへ行くと使い方の分からないプロ用の道具に目を奪われることがあるが、この業務用スーパーの冷凍食品コーナーでも似たような感覚が味わえる。
 冷凍鶏皮1kgパックとかは、なかなかお目にかかることのない代物だろう。お酒も扱っているせいか冷凍焼き鳥はいろいろそろっている。10本1セットで大量に売られている。串単価20円ぐらいになる計算なのでお買い得な気もするが、焼き鳥を食べる頻度と単位の大きさを考えると冷凍庫をいたずらに混雑させるだけな気がしてならない。
 安いチェーンの居酒屋のメニューに載っているものなら何でも買えそうな品揃えだ。原価が気になる人は、一度足を運んでみるといいだろう。
 そんな教務スーパーで気になるものを見つけた。
 柑橘果汁が売られていた。レモンサワーとかを作るときにでも使うのだろう。500mlぐらいの大瓶での販売だった。さすがにこの量だとレモンジュースが大好きなぼくでも、賞味期限までに使い切れそうにない。
 レモン果汁は、濃縮還元だが100%となっていた。
 その横に置かれていたグレープフルーツ果汁は、驚くべき濃度だった。200%と書いてある。200%ってなんだよ!?500mlのビンに1000ml入っているのか!?と焦って、しまった。昔電車の中で聞いた理系大学生の会話「モル濃度なんじゃね?(過去記事参照)」の話を思い出したりもした。
 大胆な果汁濃度が気になったビンを手にとってしまった。すると、種明かしが書かれていた。濃縮還元したものを半分の量の水で戻したというようなことが書かれていた。
 なんだ、そういうことか。納得。
 でも、ちょっと考えて欲しい。
 果汁100%のジュースと果汁200%のジュースがあったらどちらを手に取るだろうか?
 どちらも濃縮還元なら、入っているものは同じだ。むしろ密度が高い分、200%ジュースの方が少量で多くの栄養素が取れるだろう。でも、いかにも化学的な処理をしましたと主張する200%ジュースを手に取る気にはなれない。まったくもって先入観でしかない。この事実に果汁100%への信仰の厚さを自覚してしまった。
 なお、さらに横にあったのはライム果汁。なぜかライムは、果汁80%だった。多めの水で希釈していると言うことなのかもしれないが、20%の正体が気になってしかたがない。