by 唐草 [2014/12/26]
ふと、気が付いてしまったことがある。身の回りには、思いがけぬ和製英語が転がっているということに。
部屋を掃除していたらH&Mのサイズ早見表が出てきた。世界展開をしているファストファッションブランドのH&M。ぼくも利用することが多いのだが、サイズ表記がまちまちで困ることがある。
こっちのシャツはヨーロッパ表記だったり、あっちのジャケットはアメリカ表記だったりと統一感がまるでない。しかも、L、M、Sというようなアバウトなサイズ表記もある。アメリカ人のMなんて、ぼくら日本人にとってはLみたいなものだろう。
ちぐはぐな表記のおかげで、店舗に行くたびにカードサイズの早見表をもらってきてしまう。ぼくの部屋からも2枚の早見表が見つかった。
この表を見ているときに気が付いたことがある。
早見表の表面にはLadiesと書かれていて、女性向けのサイズが記載されている。裏面には、Menと書かれていて、男性向けのサイズが記載されていた。
LadiesとMen。レディースとメン。
この表記に小さいけれど、はっきりとした違和感を覚えた。
男物って、メンズって言うんじゃないの?雑誌とかではメンズファッションとか書かれているよなぁ…。
でも、メンズをアルファベット表記に直したらMensなのだろうか?ん?複数形の複数形ってことか?
気になったので、海外のファッションブランドのサイトをいくつか確認してみた。
だが、どこを見てもMensという表記は存在しなかった。辞書にもそんな単語はないらしい。
じゃあ、日本のファッション業界で広く使われているメンズってなんなのよ?
レディースを複数形系ではなく所有格的な感覚でLady'sと解釈して、同様にMenをMen'sとしたのだろうか。
どう解釈したのかは闇の中だが、0厘たりとも正しい英語的解釈は含まれていなさそうだ。メンズ。完璧な和製英語なのだろう。