by 唐草 [2014/08/17]
物騒なタイトルはお約束みたいなもの。ぼくが、必要としていたのはベビーパウダーだ。
夏になるとあせもに苦しむことになる。これは、ぼくの肌の弱さに起因する問題なので、たぶん一生治らないだろう。夏場だけ、南半球へ避難するとかそういう大がかりなことでもすればいいのかもしれないが、あせものためにそこまでは出来ない。
対策をしても出来てしまうものはしかたがないので、必要なのは適切な対処療法。ひどくならないようにするのが、取り得るもっとも良い方法。それが、ベビーパウダーの使用となる。おっさんだけど、ベビーパウダー。
そんな訳で、ぼくにとってベビーパウダーは夏の必需品。蚊取り線香なんかよりも重要なアイテムだ。
そんな重要な粉が切れてしまった。
これはヤバイ。首に腰に肘に膝にあせもが広がってしまう。慌ててドラッグストアへとベビーパウダーを買いに向かった。
まず探したのは、夏のアイテム特集コーナー。ムヒなんかのかゆみ止めや、清涼感のあるシャンプーなどのグッズが置かれていた。だが、そこにベビーパウダーは無かった。むむむ、夏のアイテムではないのか?
ついで探したのは、皮膚薬のコーナー。あせも対策なんだから皮膚薬だろうという考えだ。ここには様々な軟膏などが置かれているだけで、ベビーパウダーは無かった。
店舗の中を2周ほどするがベビーパウダーは見つけられなかった。これは、完全にぼくの負けだ。3周目を回る前に店員に場所を聞こう。
その結果、店員に案内されたのは「ベビー用品売り場」。
そうか!ベビーパウダーは、ベビー用品なのか!
ぼくにとってベビーパウダーは、夏を乗り切るための皮膚薬という認識だった。ベビーの要素は皆無だった。完全に盲点だ。まさか、ベビーパウダーが、ベビー用品とは…。