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コロナ感染を確信した瞬間

by 唐草 [2022/12/12]



 先週の土曜日、目覚めたら喉が痛かった。乾燥がきついこの季節、寝起きに喉が痛いことは珍しくない。でも、その朝の痛さは乾燥に起因する張り付く感じの馴染みあるものとは異なっていた。それでいて風邪の時の腫れぼったいザラザラする感じとも違う。
 これまでの人生でほとんど感じたことのない痛み。ピンポイントに何かが喉の奥に刺さったような鋭さがある。そして痛みの中心がある喉の左側全体が強張っている。
 確実に喉が腫れているようで、食べたり飲んだりしたものが喉に触れるのがよく分かる。まだ嚥下が困難なレベルには遠いが、ヤバい感じがする。
 この時点で、ぼくはコロナへの感染を確信した。
 どんどん喉が腫れていき、午後には飲食も困難になる。今は全然熱っぽくないが、熱が出るのも時間の問題。土曜日なのでかかりつけ医の診察時間が変則的かもしれない。ひょっとしたら休日診療扱いで遠い病院まで行くハメになるかもしれない。
 ぼくが感染したということは、家族は数日差で発症していくことだろう。今日から自主的な隔離を始めてもおそらく手遅れ。
 やらなくてはいけないことや、今後への不安がどんどん積み重なっていく。
 それにしてもどのタイミングで感染してしまったのだろうか?確証はないが、先週だけでも3つの油断があったようにも思える。
 一度外したマスクを一瞬とは言え裏表逆につけてしまったこと。洗って使っている布マスクの紐が緩くなってマスクの密着度が落ちていると感じたこと。マスクの上にマフラーを巻いた後で、マスクを外したこと。これは間接的にマスクの外側に触れたのと同じだ。
 こういう小さな油断の積み重ねのどこかに致命的な隙きがあったのだろう。後悔しても、反省してももう遅い。
 とりあえず、熱が37.5℃を超えるまで大人しくしていよう。そう言えば、こころなしか怠くなってきた気がする。
 と、大人しくすること2日。いつ体温を測っても36.5℃前後の平熱が続いた。
 そして迎えた月曜日。もう喉はほとんど痛くない。なんだったんだ、今回の喉の痛さは?
 コロナを確信したのは、心配性なぼくの杞憂だったようだ。よかった。